ウィヒマン先生の診療室に見学に行ってきました。
5月にドイツ、バドエッセンにあるウィヒマン先生の診療室に見学に行ってきました。
途中バス、船、電車を乗り継いでたどり着いた田舎町でした。聞くところによると、バドと名前のつく町は保養地とのことで確かにゆったりとした素敵な田舎町でした。
ところで、ここの診療所は矯正医院としてはそんなに大規模なものではないのですが、工場の規模がとても大きくびっくりしました。なんといっても世界中から送られてくる診断用模型からオーダーメイドで正確なブラケットと、完成までのステップを作り上げるためのワイヤーを製作するところです。ほとんどの部分は企業秘密なのでここではお話しできませんがかなりの部分が手作業なのでびっくりしました。もちろん正確な最終ゴール作るためのコンピュータ分析の上でのメカニカルな最新の機械を併用していますが。
診療の内容については、当然のことですがウィヒマン先生のテキストや講義の内容を5人のドクター及び10名程度のスタッフにおいてそのまま正確に行っていることがわかりました。実は、この正確にという点ですがわれわれ歯科医師も技術の習得には本や写真では断片的にしか捉えられない知識を現地のドクターにアドバイスをもらいながら4次元的に少しづつつなぎ合わせていかなければいけません。ワイヤーとブラケットがコンピューター上で仕上げてくれるといっても、やはり途中の診断、調整に関してはドクターの判断と技術による部分がまだまだあると思いました。